こんにちは!ママハピの谷平です。
リクルートホールディングスの2015年トレンド予測に「ママ喜業」(社会人学習)がありました。
(ちなみに2016年のキーワードには、18年前に比べ育児休暇取得率が
1.8倍で90%目前となり「育自休暇」という言葉が出ていましたね)
メディアの取り上げ方もさまざまですが、ちょっと起業という言葉が安易にとらえられてしまう風潮には誤解が広がった背景があり、違和感がありました。
綺麗ごとや表面的なことではなく、本当の女性支援とは何かを考え、
あえて辛口の警鐘を鳴らしつつ、このキーワードを考えてみたいと思います。
ママハピも700名以上(15年12月現在)の活動するママさんのパートナー登録を頂いています。
お仕事でも、多くの素敵な事業者の方々とご一緒していますが、経験から感じていること。
それは、
「ママ喜業」というのは、扶養内で収入の心配なく社会と接点を持ちたい方にとっては
「喜」業になりやすいですが、
「正直やるのであればパート以上に稼ぎたい」
「仕事として事業としてしっかり成り立たせたい」
と思っている方にとっては「危」業と隣り合わせ、ということです。
よほどの資金力、人脈、ビジネス経験をお持ちの方でない限り、
自営業で稼ぐというのは思った以上に難しいのです。
メディアで取り上げられている方も稼げているかと言ったら別ですし、
収入が伴っている方は一握りと言われています。
ママハピは活動しているママたちを心から応援しているだけに、
それを言わずして安易なママ起業や個人事業を推奨したくないですし、
地に足ついた働き方と収入でなるパートアルバイトや企業勤務だって素晴らしい!
ということをセットでお伝えしています。
そう、どんな規模だろうと「業を起こす」のは簡単ではありません!
ボランティアや社会活動と起業は全く異なりますし、
技術・プレーヤースキルと事業運営スキルは全く使う筋肉が違います。
「人とのつながりを大事にしていればそのうち・・・」
という妄想だけではいつまでも変わりません。
あわよくば仕事に・・・と思っていたけど時間給は低いままで
家族からも趣味に見られたまま認めてもらえない、というお悩みは実際に多いのです。
ちなみにママ喜業は、毎月5~10万円の利益を出したいと思って始める方が多い印象ですが、
パートに出るより時間を使っていても利益はトントン、というケースも珍しくありません。
仕事にしたい派では、
「どうせやるなら子育てと両立で月20~30万円以上の収入は目指したい」
という方が多い印象ですが、
お仕事として成立している方は100人いたら数人ではないかという感覚です。
当たり前ながら、きちんとお仕事として成り立たせるためには、
好きなこと、楽しいことだけではないし(だから本当の意味の仕事の楽しさがあるわけですが)、
陰で皆さんすごく努力されているし、数字・経営視点も必要になってきます。
(運や応援される人柄もですね!)
なのであえてお伝えしたいのは、一般的に知られているママ喜業は
「誰になんと言われようとお仕事として頑張ってみたい!」
または、
「収入ではなく、社会と接点をもつ手段と割り切って考えています!」
というどちらかに振り切っている方にはとてもハッピーな選択肢です。
(「子どもが小学校高学年になるまでの割り切り!」なんて方も多いです
が、逆にそう割り切れている方はハッピーなわけですね。)
一方で、実は収入を得たいと思っているけどプライドが邪魔をしてしまって現状を
素直に受け入れられなかったり、収入を得たいと言っているわりに行動が伴わない、
というのが一番ご本人にとってアンハッピーです。
もちろん、どんな過程でも乗り越えようと頑張っている方は応援されてらっしゃいます。
最初からうまくいくなんてほとんどありません。
ですが、
子育て優先だから・・・ママだから・・・と何かと言い訳が先に立って
行動が伴わない人は、自営業という形での収入は諦めた方がいいでしょう。
モヤモヤを脱出したり人の目が気にならなくなるようにするにはとにかく「覚悟を決めて頑張る」が大切です。
つまり、ちゃんと仕事で収入を得たい、という方には人生にとっても「危」業
になるリスクがあるので、貴重な時間を割いて頑張るのですから、
目標と期限を決めて、覚悟してしっかり取り組むのがおすすめです。
3年やってダメだったら就職しよう!だって立派な計画と選択です。
私も会社員退職後に子育て中にできることだけ、と少しだけ働いていた時期がありました。
社会と接点を持てれば…と自分に言い聞かせていましたが
いつの間にかモヤモヤするモヤリーヌと化してしまいました。
たまたまやりたい事が見つかりましたが、個人事業の大変さは身に染みています。
(おまけに保育園に入るには自営業はポイントが低い!)
なので、自分が5年10年、本当にどこを目指していきたいのか曖昧にせず
最初に本音と向き合ってみるのが、「モヤリーヌさん化」の予防策です。
もちろん走りながら考えることもありですが、最初から明確な方が
時間ロスが少なく合理的で強いわけです。
どちらを選択するにしても、
まったくの曇りなくハッピーに働けている方は
★自分を知っている
★人の見え方や見栄ではなく、
自分の本音に合った働き方を素直に選び行動している
なのかなと感じます。
まずは外側によく見せるより、内側と対話して自分の心を整え淡々と行動しましょう!
ママだろうと誰だろうと仕事は結果がすべて。自分ではなくお客さまや周りが
評価を決めるものです。
色々と書きましたが、多様化しているママのハッピーとその支援については
自分も悩んだり違和感を感じたからこそ、強い想いと愛をもっています。
甘口だけじゃなくたまには辛口も本当の支援には必要だよね、
ということでご容赦ください。
今後について考えている方は
ぜひ1つの意見として参考にしてみてくださいね。
(株)ママハピ 代表取締役 谷平 優美
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