ママハピ

脱ワンオペ育児!チーム育児のための乗り越え方や夫婦の話し合いとは

最近「ワンオペ育児を変えたいけれど、変わらないと思う」と回答した人が7割という記事を見ました。

※ワンオペ育児(ワンオペレーション=1人でおこなう育児)

 

育児・家事を一人で抱えて疲弊し、精神的・肉体的に追い詰められている切実なワンオペ実態。そして、そんな状態に「諦め」と「無力感」を抱いている女性が非常に多いという事実。

ワンオペそのものというよりも、両親どちらかが、または両方がハッピーでないということは、子どものためにもいい状態ではありませんね。

 

どうしたらそれぞれの家庭で良い話し合いと「チーム育児」ができるのか?

働き方改革が進行中とはいえ、家庭で今からできることはないのか?

ママハピではヒントを得るべく、いくつかの夫婦や専門家にお話を伺いました。

 

 

1組目は、産後クライシスを経て夫婦でのより良い話し合いを模索してきた、都内にお住いの東路子さんご夫婦。

 

東さんは17年7月現在、2歳10か月の娘さんの育児中。産前は学習塾の教務として勤務。その会社の産休・育休取得第1号で復帰しましたが、4ヶ月で退社。その後、独立準備して昨年より起業、あわせて世田谷ワーキングマザーの会を立ち上げました。一方、夫は出版社で広告営業として勤務。平日週5日の通常勤務で、土日にイベントなどの地方出張があり、1週間不在のことも。代休制度もあるがあまり利用せず、娘や自分(妻)の風邪で何回か休んでもらったことがある程度。

平日は9時に家を出て、帰宅は早くても21時、週2,3回は深夜になることも。

 

東:「私のワンオペ脱出モデルは、実は私自身の母親です。

私は4人兄弟の末っ子。母は定年までフルタイムで学校の先生をやっていたんですが、毎日お弁当5個作りながらも、好きなことをやって生活を楽しんでました。父親との協力体制がよくできていたと思います。」

 

自分の子どもも自分たちをモデルに夫婦像を模索していくとなると、子どものためにもチーム育児を見せることは大切そうですね。

 

東:「妊娠中から夫と話し合いはたくさんしてきましたね。それが功を奏して、産後の実家帰省から戻ってきた時は、買い物から夕飯作り、沐浴、洗濯、いろいろやってくれました。が、2〜3週間くらいで、その後は仕事もキツかったらしく、そこから突然ワンオペになりました。 1歳まで育休だったので、次第に私にストレスがたまり、いわゆる産後クライシスの状態になりました。 その時は話し合いというよりも、私のストレスを夫にぶつける感じで、解決策をなかなか見出せない時期でした。

その後、1歳過ぎに保育園に入り働き始めてから、再び育児や家事の分担を話し合い、保育園の送りをやってもらったりしましたが、夫もストレスがたまってるようでした。」

 

東:「お互いの主張を探り合い、解決策へ結びつけられてきたのは、いくら喧嘩しても話し合いから逃げなかったことだと思います。今の役割分担だけでなく、老後2人で仲良く暮らしたいとか、子どもが成長した時にどんな親でありたいか?など、家族のあり方についてもよく話し合いします。最終目的が一緒なら、では今どうしたらいいのか?を2人で考えられると思います。」

 

どうしても喧嘩になって疲れ果ててあきらめてしまう家庭も多い。工夫したことは、

「手紙やメール」の有効活用だそう。

 

東:「話し合いだと感情的になりがちですが、文字で読むと考える時間を持てたりして。夜中喧嘩になった時はあえて中断して、次の日メールでやり取りして仲直りする、とか。もっと深く考えて欲しい時は手紙にする、とか。 メールのやり取りの延長がグーグルカレンダーですね。」

 

 

喧嘩も乗り越えて、協力体制を改善した東夫婦が感じたポイントは以下だとか。

 

1.子どもをパパ好きにさせる

東:「以前はよく夫婦喧嘩をしてたので、パパは嫌いと言ってパパと2人でお風呂に入ることや出かけることを嫌がってたんですが、戦略的にパパ好きになるよう働きかけました。大きな決断をする決定権はパパにあるようににして、例えば自転車が欲しいと言われたらパパに聞いてみようね、と言ったり。ディズニーランドに行きたいと言ったら、パパに相談してみようと言ったり。 1日に1回は必ず、ママはパパ大好きだけど〇〇ちゃんは?と聞いてみたり。帰りが遅い時は必ず子どもと一緒にFaceTimeして早く帰ってきてね、と言ったり。

そんなことで次第にパパ好きになりまして、朝の保育園はパパと行く!お風呂もパパと入る!公園もパパと行く!になってきました。何か欲しい時も、パパに聞けば良いと思ってるようでよく2人で話しています。(決定権は実は私にあるので、後で買うものは夫婦で相談しますが)。言われると旦那も嬉しいようで、よし!行くぞとよし!買いに行こうと乗り気になってくれます。

 

2.お互いの「やりたい」を優先させる

東:「夫婦の話し合いはよくしましたが、夫によくよく聞いてみると「家事育児の負担=自分のやりたいことができなくなる」、と思ってることに気づきました。例えば、夜早く帰ってお風呂に入れると飲みに行けなくなる、など。なので彼のやりたいことをやれるように、夜の飲みは口を出さないことにしました。その代わり、休日に遊びに連れ出す、や休日にお風呂に入る、などできることから頼むことにしました。

私にとって、家事育児はそんなに負担ではないんです。家事をしている時に子どもに邪魔されることがないようにしてほしいということや、1人でゆっくりお茶飲む時間が欲しい、友達とランチしたいというのを要望して、事前に休日の過ごし方を夫と共有するようになりました。」

 

3.夫婦2人の時間を作る

東:「話し合いした夫の要望のなかで、私の意識が100%子どもに向いてるのが悲しいというのがありました。 そこで、夫婦でデートする日を保育園の土曜保育を利用して作っています。月に1~2回は必ずグーグルカレンダーにデート、と入れて、行きたい場所など、私が勝手にスケジューリングしています。」

 

 

続いてお話を伺ったのは、都内在住で税理士の酒井麻子さん。

夫、小1男子、年少男子、1歳男子(17年7月現在)という家族構成。

夫は正社員として働く料理人で、朝10時〜帰宅は深夜0時、日曜休み。自分は朝10時〜夕方6時で働き、同じく日曜休み。

話し合いを始めたのは、2人目を預け始めた頃だそう。

 

 

酒井:「元々手伝いはしてくれていたのですが、断片的でした。

私は1日の流れを考えて優先順位をつけて動いている。どこか汚れていても先にこなすことが他にあればそちらを優先するなど、計画的に日々時間のやりくりをしていますよね。

 

例えば、朝は夫に保育園に送ってもらっているけれど、それまでに必要な下準備はたくさんありますよね。前日に持って帰ってきたものを洗濯して、明日の持ち物を準備する。お手紙を確認する。子どもに時間までに食事をさせる、などなど。朝送る「だけ」だとわからない、それまでのタスクもたくさんあります。夫はその全体の流れと優先順位の認識が弱かったので説明しました。

子どもは2人の子なのだから、『手伝う』というスタンスではなく、『お互いに助け合う』でなくては意味がないよね。

と話したら、翌日から保育園のリュックの中身まで準備してくれるようになりました。洗濯も優先順位を把握して助けてくれるようになりました。」

 

今は、夕食支度は妻の役割、その他の食事や弁当は夫。

洗濯は、ほぼ夫。帰宅後たたむまでもやるという分担だそう。

 

酒井:「掃除は臨機応変にできるほうがやり、子どもと遊ぶのは夫です。

基本的な家事は夫が今はこなし、夫が家にいない時間は妻という分担に変わっていますが、米を研いでおいてくれたり、下準備しておいてくれるのも助かりますね。」

 

 

話し合いを諦めたり、喧嘩で終わる夫婦が多いなか、うまくいくポイントについて聞いてみました。

 

酒井:「うちもいつも喧嘩です。笑

だけど、この話し合いの時だけは本当にまじめに話しました。

女性はヒステリーになり感情で話しやすいです。私いつもそうなのですが、このときばかりは理路整然と淡々に説明するようにしました。」

 

酒井:「とはいっても主人は元々手伝ってはいますし、『他のパパは1つ手伝ったことをすごいことのように言ってるんだ!』と主張していたので、1個も10個も根本が変わらなきゃ同じお手伝いでしかないんだよ、っていう趣旨を話しました。」

 

 

夫婦間で「協力する」の中身の認識に大きなズレがあることが多いようですね。

夫が悪気なく頑張ってできる限りやっているのだ!と思っている点を妻が密かに不満に思っているという、将来恨み節に変わりかねない状況がよく聞かれますが・・・苦笑

やはり夫婦で会話する際には感情的にならず、ロジカルを心掛けるのも大事そうです。

テクニックというより、自分たちと子どものために前向きな方向性を一緒に考えたいという愛情ある姿勢が伝わる真摯な伝え方が大切ということでしょうか。

やはり夫婦とはいえ、察してもらおうとするのはNG。ここまで細かく説明するの?というくらいでいいのではないでしょうか。

勝手に期待して、勝手に溜めて不満に思っては、相手も本音がわからず改善もできない。

相手に伝わる伝え方、難しいけれど大事なところですね。

 

 

続いてお話をしてくださったのは、元美容師で現在は銀座でヘッドスパを経営するIさん。時代を切り拓いていただいた世代の女性。Iさんの休みは、火曜日。ご主人は、日曜日。休みの違いによってお互いが自然と子どもの面倒を見なくてはならない環境になっていたそうです。

 

Iさん:「日曜日に主人に仕事が入ると、私の職場に連れて行くというスタイルにはなっていました。話合いなど、詳しくなかったような感じで、自然に・・ですね。相手を思いやり、応援する考え方からですかね。

ただ、小学受験の時、親の子育ての考えを書面に書かなければいけない時がありました。面接を通して、お互いの考えが深まったという感じです。」

 

相手への思いやり、応援の姿勢。そして勝手に期待しすぎない。

そしてお互い言葉にしてみると考え方のすり合わせができて誤解がなくなったり意外な相手の考えを知ることができたりするようです。

人対人のコミュニケーションとして考えさせられるものがありました。

 

 

息子(現在10歳)さんの子連れ再婚をした千葉在住のSさんの場合。夫は不動産会社役員、ご自身は人材育成講師などで活動しています。

常々会話の中に特に話し合う時間を持ったという経緯はなく、子どもの成長と共に保育園卒園時や小学校入学などのタイミングで生活リズムが変わる度に話し合ってきたそう。

 

Sさん:「家事や育児に対してどれだけできる、何ができないなど、オぺレーションに於いてより具体的な項目をあげて話し合ってきました。

私の性格上、男性は家事をしなくても良いという考えを持っていたのです。

でもある時、私が洗濯物を干しながら泣いてしまったことがあります。

『なぜ私も働いているのに、私だけが家事をやらなくちゃいけないの?

しかも、干している洗濯物の中身は夫と息子のものばかり…』

 

その時、夫が気付き息子と私を呼びました。

『二人ともこっちにおいで。ママが泣いてしまった理由を聞きたいし、◯◯はどうしてママが泣いてしまったか考えてごらん』

それが昨年の冬くらいでした。

それまでも、夫が気付いた時は自ら極力サポートしてくれてはいたのですが、言葉にしたのはその時が初めてだったかも知れません。

それ以来、辛い、しんどい、そう感じてしまう前に、夫にも息子にも『◯◯を〜〜してほしい』と明確に伝えるようになりました。

 

男性には【察する】という機能はないものと捉え、明確な言葉で指示?依頼?しています。

私自身、出張もあり泊まりが伴うことがありますが、今では安心して夫に任せて仕事に行けますし、手抜きをしても何も咎められません(笑)」

 

Sさん:「夫が言ってくれた言葉でとても心に残っている言葉があります。

『心から愛する女性が命を懸けて産んだ息子を愛しいと思わない訳がない。家事をサボろうが、子育てがうまくできなかろうが、命を懸けて一つの命を生み出したそれだけでもう十分だ。だから、苦しくなったらいつでもこの言葉を思い出して。命懸けで命を生み出したあなたはそれだけで素晴らしい!って』

この言葉をきいてどれほど救われ、励まされたか解りません。

 

女性はマルチタスクな生き物ですが、男性はシングルタスク。基本的に、大人も子供も男性は一つのことしかできない生き物だと思って接しています。

 

指示や依頼をする時は明確に。

「 I (アイ)message」で。「私は、◯◯を〜〜してもらえるとすごく助かる!」とか「◯◯してくれてとっても嬉しい!」といった言い方は意識しています。

 

そして何より、当たり前のように訪れる日々のこと全てが当たり前ではなく奇跡であることに気付き、お互い決して「感謝」を忘れないことが肝心だと思っています。

ママはとにかく一人で抱え込まない!できなかった自分を責めない!

 

まずはママがゆったりとした気持ちで過ごせるようになるために、何がどうなったら良いか、女性は感情的になる生き物なので、紙に書き出しても良いかも知れません。

かくいう私もつい感情で豪速球を投げて、夫にデットボールを食らわせてきたので…

なので、伝えたい時は手紙にして書いたり、LINEで伝えたり、間接的な手段をよく使います。」

 

 

明確に言葉で伝える、感謝を忘れず「私は助かる、嬉しい」というアイメッセージを主体に伝える

はキーワードのようですね。

 

 

NPO法人ファザーリング・ジャパン、夫婦パートナーシッププロジェクト 尾形和昭さんにもお話を伺いました。

 

尾形:「夫婦での家事・育児役割分担は、悩んでいる家庭が非常に多いように思います。

「ワンオペ育児」をどう脱出するかですが、今、ほとんどママがやっていることを最初から「半分やってもらいたい」というとパパは「無理だ」と感じてしまいます。

まずは、簡単なこと1つから。慣れてきたら、段々とマスターしてもらうようにしましょう。

 

ポイントは、「気づいてほしい」と思うのではなく、やってほしいことを「何を」「どのように」「いつまで」を明確に伝えましょう。ままあるケースが、「やってほしい」と言っていないこと。最初から「やってくれるはずがない」と諦めているケースもあります。

 

例えば、子どもが保育園に通っているならば、保育園の準備をお願いね!というのではなく、「おむつに名前を書く」をお願いする。毎日できるようになったら、「連絡帳を書く」、「着替えを用意する」、「持ち物をチェックする」。それぞれを分解して、1つづつマスターしていってもらう。

料理ができるなら、朝ごはんを担当してもらうなどの工夫ができると思います。私の経験で言えば、子どもが「おいしい!」と喜んでくれることがモチベーションになりましたので、料理はおすすめです。

 

また、育児だけではなく、家事も含めて分担をしてもらうのも手です。

パートナーエージェントの「家事分担調査」では、幸福度が高い夫婦は「ゴミ出し」「お風呂場の掃除」を担っているという結果も。FJでもセミナーなどで夫が担っている家事を聞くとこの2つがよく上がりますから、まずは「ゴミ出し」からやってもらうように働きかけるといいと思います。ただし、部屋のゴミ箱からゴミを集めてくるところからが、「ゴミ出し」だと教えてあげてください。

お風呂掃除も、浴槽だけではなく、排水口の掃除も含めて。

 

家事分担を少し担ってもらうことができたら、家事・育児タスク表などを利用して、どちらがどれだけ担っているか、可視化するのも大事です。

 

最後に、ママ、パパそれぞれへのアドバイスを。まずはママへ。パパを最初は新入社員だと思って、丁寧に伝えてあげてください。ただ、パパに任せたなら、やり方や基準を押し付けることはしないでくださいね。また、ダメ出しをされるとやる気が削がれてしまいます。

パパへのアドバイスは、「手伝おうか?」は地雷ワード。お手伝いではなく、シェア。主体的に担っていく気持ちが大事です。

 

双方へのアドバイスは、家庭内での業務連絡(出来事の共有やスケジュール調整、依頼)は大事ですが、雑談はもっと大事です。お互いを尊重して「ありがとう」の気持ちで接すると、関係性が良くなり、お互いを助け合う雰囲気ができると思います。

 

また、子どもでつながっている関係より、夫婦の関係性を大事にしてみてください。たまには、二人での時間をとってデートする等も効果的です。

家庭によって、分担のパターンと満足度はそれぞれ。自分たちの満足度の高いバランスをよく話し合って見つけてください。

 

 

専門家の尾形さんのアドバイスと、伺ったご夫婦たちから見えてきたポイントに共通点が多く、納得感がありました。

「そうはいっても、夫が残業や出張でいない!」など物理的に難しいご夫婦含めて、5組のワーキングマザーからワンオペ脱出の乗り越え方についてコメントをいただきました。(協力:船橋ワーキングマザーの会)

 

 

◆Aさん:子ども6歳、2歳(夫の単身赴任を経験したママ)

 

我が家は長男2歳半くらいの時に1年ほど夫が単身赴任だったけど、何に一番我が家が助けられたかって、それはもう間違いなくママ友の輪でしたよ。

免許ない私に雨の日とか送迎声かけてくれたり、土日に遊んでくれたり、平日ご飯を一緒にしたり、で、ママのリフレッシュにも子供のリフレッシュにもなったので、たくさんのママ友がいてくれたことが乗り切れた最大のポイント。

 

あと、単身赴任を選択する時に夫婦で話し合って何を一番優先するのか、絶対ぶれない軸を決めました。うちの場合は単身赴任になっても家が多少散らかってたとしても家事が手抜きになってたとしても(笑)、息子が大好きだ!といってる保育園にずっと楽しく通えること、を選択。これを叶えるために頑張ろう、じゃぁどうやって?と考えました。そのために夫婦で話す時間は意識的に作りました。単身赴任が始まってからもSkypeとか使って情報共有タイムも。形は違えど共働き夫婦にはこういう話す時間はあったほうがいいと思っています。

正直なところ、民間サービスを使うのにはお金もかかるし、知らない人に頼むのはなんとも言えない不安もあって、気が進まなかったです。。

お子さんが多いとそうは言っても!というところもあるのかもですが我が家はそんな感じで乗り切りました。

ちょうどこのタイミングで洗濯機も変えました。乾燥機能のついた洗濯機の導入は家事改革に神がかった変化をもたらしました(笑)。

 

◆Bさん:子ども0歳、3歳(夫がまだあまり協力的とはいえずワンオペ格闘中)

 

第二子出産を機に、夫が一週間出張とか出張が多いので、食材宅配会社の弁当宅配をスタート。始めは週5、その後週3回に変更し結局3ヶ月くらい使用。

10分くらいで作れるお料理セットや、最近は「3日分の時短ごはん」を利用中!レシピを考える必要ないだけでも気楽です。

 

一度作り置きにもチャレンジしたけど続かず(-_-)

家事全般苦手な私には、料理のこういうサービスを利用するのはほんとに助かってます。

家事のアウトソーシングまでは値段的になかなか手が出せなくても、こういうのなら気軽に使える!

日々の生活がいっぱいいっぱいになってる時、無理せずこういうサービスを利用するのはアリだと思います。

 

 ◆Cさん:子ども4歳(当初ワンオペだったが、パパがかなり協力的に成長)

 

復帰にあたって、育児家事の行き詰まり、病気の対応の大変さ、自分の時間が全くとれないことなど、自分がもうダメ!という状況をひたすら訴えました。

夫は、育児家事が難しいことや、仕事の調整が難しいということを主張していたので、「私も同じなんだけどどうにかやっている。ということを伝えました。

さらに、ファザーリングジャパンやパパ会など、仕事と家庭以外の環境で、他のパパの話を聞く機会が増え、今までの当たり前だと思っていた環境や考え方への思い込みがだいぶとれたそう。(パパ談)

夫のパパとしてのスイッチが入ったのではないでしょうか。定例の異動のタイミングで家族と過ごす時間をなるべく取れるように部署の調整につなげてくれました。仕事場でも自分の意向を主張してみたら案外通ったそうです。

保育園や地域の会など、地域のつながりって大事だと感じました。

 

◆Dさん:子ども5歳、2歳(パパが連日深夜残業)

 

うちは今は夫が朝保育園の送りをしてくれて、私が早帰りで保育園へお迎えに行き、それ以降の育児家事は私担当で、夫は深夜帰宅…が現状です。

夫はもっともっと子どもたちといたいし、家のこともしたいけれど、四月に異動してから仕事が多忙すぎて、休日出勤しても全然追いつかないようです。

地味ですが、以下のような工夫と、今は夫の仕事が落ち着くまでは仕方ないと覚悟をして、日々をどうにか回しています。

 

週末に作り置きをし、平日はほぼごはんを炊いて汁物を作るのみにする

・平日の掃除はルンバに任せ、細かいことはほぼ目をつむる

・園準備や洗濯など、夜できることはなるべく夜やってしまい、朝のバタバタを少しでも減らすようにする

 

 ◆Eさん:子ども4歳、2歳(引き続きワンオペながらも模索中)

 

夫は年間で120回ほど出張です。平日週5日は不在。週末だけいて、翌週も5日出張なんてざらだし、それよりひどい事も。

しかも天候でスケジュールが変わるようで直前になって決まる、または変更が多い。

子供が生まれてから出張の予定が書きこまれる瞬間が吐きそうだったけど、今はそれほどダメージは受けません。

 

現在、ワンオペな時は相変わらず多々あるので、乗り越えたわけではないけど

楽にはなっています。

 

ワンオペだと感じる時は・・・

①平日の家事をこなすのが自分ひとり。

②週末子供と3人っきり。

③この大変さを夫は何もわかってくれていないと感じる時。

 

↑この解消方法として、以下を実践しています。

①実母に頼る。母の負担になる量を見極めながらしっかりと頼る。

最近は代行家事も初めて利用。今後もお世話になりそう。

②3人っきりばかりにならないよう、ママ友と遊ぶ。予定を入れる。

③夫に伝える、報告する、ぐちる。(その時々で伝え方に温度差が出てしまい、失敗(喧

嘩)もまれにありますが・・)

 

①と②だけ上手になり、工夫してどんどん楽になっていくと、夫の居場所をだんだんと小さ くしてしまいそうです。

出張で不在の事が多い分、そうなりやすい気もするので、夫の主体性も意識して、

夫を頼って、任せて、いないと困るんだという事はアピールしています。(ほんとに困るので。)

 

うちの場合、ワンオペはなくならないと思うけど、

周りを頼ったり、サービスを利用したりで、実質的な負担は小さくして、

精神的な負担は夫に理解して寄り添ってもらい、ともに子育てしてるって気持ちでいられるようにしていくしかないかなと

 

 

物理的にお手伝いできない夫にも、せめて精神的に寄り添ってほしい、一緒に子育ての苦楽を分かち合いたい、というのがママの本音ですね。そんな素直な気持ちをまず伝えてみるのもいいのでは!?

みなさま貴重なご意見、ありがとうございました!!

 

 

<取材後記>

大げさかもしれませんが、家事育児の見直しは「夫婦のあり方と愛の見つめ直し」と感じました。

筆者自身も1人目の妊娠~産後は夫が深夜残業、睡眠不足続きだったため、ワンオペ育児で悩みました。疲れ果てる無茶な働き方は、話し合いどころか夫婦の楽しい会話も生まれにくい!伝え方もわからず、忙しいだろうしと抱えてしまい、我慢や不安で悩んだこともありました。

夫が仕事を変え、今はびっくりするほど家事育児に参加してもらえるようになり、精神的にも肉体的にもかなりラクになったことから、2人目出産を控えてもだいぶ安心感が出ています。

 

だから男女関係なく、仕組みを考え、まともな時間に帰宅する中で仕事では成果を出し、家庭、地域、仕事全体のバランスで生活をつくるというあり方が、家庭の幸せには大事だと実感があります。

 

ただ一般的に転職や職場改革はすぐに難しい。今はまだそこにもっていけてないご夫婦も、

どうか、ぶつかっても大ゲンカになっても、諦めないで。まずできることから1つずつ粘り強く試してみて欲しいと感じました。自分の人生のためにも、子どもの笑顔や将来の明るい夫婦像のためにも。家族全員が幸せになる権利がある!お互いがお互いに思いやりをもって乗り越えるしかないですね。

 

妻は、昭和の「いい嫁像」に縛られすぎたり、相手も忙しいから・・・と我慢するだけになっていませんか?相手が本質をつかめない話し合いで、キレるだけ、諦めるだけ、では改善がない。冷静に、論理的に、「家庭みんなの幸せにとって建設的な姿勢」で具体的・明確に話すのが大切なんでしょうね。あとは時に冗談まじりや可愛くいってみるとか!?

仕事で頑張っている分、家庭に甘えたい、とか、妻を男として守りたいという男性心理がどこかに働いているということもあるようです。だとすれば、バリバリ働く仕事女性も、たまには自分からスキンシップを取ったり、相手のいい所や好きを言葉に出したり、可愛げや素直さを出してみたりするほうが、理路整然とした説明よりも効く旦那様もいらっしゃるかもしれません。

(それには妻も心の余裕が必要でしょうが!我が家は夫曰く、ノーメイク続きやら女を忘れられたらげんなりする、とのこと。子育て後の女性の生態と状況を理解してもらうべく説明することももちろん必要ですが、あくまで男女としての夫への気遣いを忘れない努力も必要そうですね。人間のサガを広い心で受け止めてみると優しさが返ってきたり・・・って横道にそれてまた別の記事にしたいくらい話が膨らみそうなのでこの辺にしておきます。笑)

 

愛し合い信頼しあって結婚したはずの夫婦。心の安定のために一時的に諦めていても、それを本来望んでいる人はいないはず。誰だって相手が不幸・不満なのをいいと思ってはいないはず。

だからこそ、向き合うことから逃げては悲しいし、相手を変えたって同じ繰り返し。

奥が深い人の心理と夫婦コミュニケーション。

各ご家庭で少しでも実践できるヒントに繋がっていたら幸いです。

 

 

取材:(株)ママハピ 谷平