「好きを仕事に」をキャッチフレーズに教室支援事業を行う楽習フォーラム。
ビーズ、編み物、手織り、クッキングなど50種類以上の資格講座を展開し、
講師活動をサポートしています。
子育て時期に講師の仕事と出会い、楽習フォーラムの資格を活用して
自分サイズの教室を開催する3人の講師に、教室活動の秘訣をを聞きました。
CASE1.インスタ映えで大注目!フードアートで教室の差別化を図る(HAPPYROLL・なかむらみちこさん)
CASE2.食育、インバウンド、交流…キャラ弁教室の可能性は無限大(日本キャラベニスト協会・沼端恵美子さん)
CASE3.子どもの年齢や生活スタイルにあわせて自分サイズの教室をつくろう(ビーズ教室Maple Avenue・川船まきさん)
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CASE1.インスタ映えで大注目!フードアートで教室の差別化を図る
食を飾るフードアートHAPPYROLL・なかむらみちこさん
●子どもが3歳のとき、子育てと両立できる「講師」の仕事と出会った
わたしはもともと一般企業に勤めていました。下の子供を出産後、復職したのですが、
子供の病気や入院などで休みがちになり退職しました。
子育てと両立できる仕事、夫が転勤しても続けられる仕事を探しているときに
出会ったのが講師という仕事でした。
カルチャースクールで千葉県の郷土料理・山武太巻き寿司を体験し、
切ったときに図柄が出てくる楽しさを味わい、
純粋にこの感動をたくさんの人に伝えたいと感じました。
講師をはじめたのは2012年。子どもが小学校2年生と3歳のときでした。
●技術を学び、資格を取得してカルチャーデビュー
教室をはじめるにも生徒さんがいなければはじまりません。
自分だけでは生徒を集められないと考え、カルチャースクール講師を目指しました。
しかしカルチャースクール講師になるためには、知名度も実績もないため、
日本デコずし協会のデコ巻きずし認定講座を受講し、マイスター資格を取得しました。
デコ巻きずしは、千葉県の郷土料理・山武太巻き寿司をルーツに、
家庭でも楽しめ、小さなサイズで子どもうけするかわいい図柄が特徴です。
調理器具や設備を必要ともたないカルチャースクールでも開催できる
クッキングの講座として注目していただき、多くのカルチャースクールで
指導させていただいています。
●「フードアート」で教室の差別化を図る
デコ巻きずしに続いて、青森県の郷土料理・べこもちにルーツをもつ、
切ったら絵が出る「デコもち」、日本の伝統食文化・練り切りの技法で
かわいらしいモチーフを造形する「デコ和菓子」、
ゼリーにナイフで切れ込みをいれて色付きゼリーを流し込み花を描く
「フラワーゼリーケーキ」の技術を習得。
食を飾るフードアートをコンセプトに料理教室を開いています。
千葉県で活動しているので、地元の食材にこだわっています。
山武太巻き寿司の伝統的技法も学び、そのすばらしさをもっと伝えていきたいと
考えています。
●大切な仲間
講師は個人の活動なので時に孤独なものです。
日本デコずし協会は、講師が生徒を指導し、講師に育成していくシステムをもっています。
私はこれまで40人以上の講師を育ててきました。みんな今でも大切な仲間です。
皆で山武太巻き寿司の講習や農村活動に参加したり、教室経営の悩みを共有し、
アドバイスしあいます。
いろいろなイベントから声をかけていただきますが、短期間でデコ巻き寿司を数百個作るとか、
とても私一人では実現できないものも、仲間がいるから受けることができ、
そして新しいチャンスが生まれていると感じます。
これからも大切な仲間とともにがんばっていきます。
●プロフィール
なかむらみちこ
食を飾るフードアートHAPPYROLL主宰
千葉県と茨城県を中心に、自宅教室やカルチャースクールで、デコ巻きずし・デコもち・デコ和菓子・フラワーゼリーケーキのレッスンを開催。
千葉テレビ(2012年)、茨城県庁にてゆるキャラデザイン・講習会担当(2013年)、ちいき新聞(2014年)、鳥取県産米PRイベントデモンストレーター(2015年)、産経新聞(2016年)など実績多数。
ホームページ:http://happyroll.jp/
日本デコずし協会:http://deco-sushi.com/
デコ巻きずし・デコ和菓子・デコもち・フラワーゼリーケーキ:http://www.gakusyu-forum.net/foodart.php
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CASE2.食育、インバウンド、交流…キャラ弁教室の可能性は無限大
日本キャラベニスト協会 理事 沼端恵美子さん
●苦手だったお弁当作りが楽しみに、その楽しさをもっと伝えたい
子どもが幼稚園に入ったときに、美味しくて見栄えのよいお弁当を持たせてあげたいと思い、
苦手だったお弁当やキャラ弁作りについて勉強しはじめました。
おかずのバリエーションが増え、ちょっと見栄え良く作れるようになると、
次にどんなお弁当を作ろうかな…と日々のお弁当作りが楽しみにさえなり。
お弁当作りが苦手なママはたくさんいらっしゃると思います。
「できるって楽しい!お昼ごはんが楽しみ♪」
そんな気持ちとそれまで本やネットだけではなかなか学べないお弁当作りのコツを伝えたいと思い、
お弁当教室を始めました。
●「仕事をしているママはとっても楽しそう!」
お弁当教室をはじめたのは、長女9歳・次女6歳・三女3歳のときでした。
まだみんなママといっしょにいたい、甘えたい盛りです。
自分のペースで仕事が出来ない、一緒に遊んであげられない、
勉強を見てあげられない、子どもの話をゆっくり聞いてあげられないなど
いろいろなことが中途半端に思えたり、自分の不甲斐なさを感じ
落ち込むことがありました。
そんなある時、子どもが「仕事をしてるママはとっても楽しそう!」と
嬉しそうに話してくれました。
ママの姿を子どもは見てくれている!
その後は、子どもと過ごす時間に仕事が入ってしまっても
「1時間は仕事の時間」など時間を区切って集中してできるようになりました。
●日本キャラベニスト協会設立!
2015年に教室をスタートしましたが、個人の教室だけでは、
キャラ弁やお弁当作りの楽しさを伝える影響力は小さなものです。
SNSの浸透でキャラ弁作家さんが誕生していく一方で、
キャラ弁についてネガティブな意見も広がっています。
キャラクターの再現だけでなく食の飾りを取り入れ、
栄養や衛生に配慮したお弁当作りを広めることを目的に一念発起して、
一般社団法人日本キャラベニスト協会を設立しました。
2017年にはお弁当学マスター認定講座を立ち上げ、全国に講師を育成しています。様
々なメディアで活躍するキャラ弁作家さんにも活動に賛同いただき、
多くの方の協力をいただきながら協会活動を推進しています。
●食育、インバウンド、交流…キャラ弁教室の可能性は無限大
お弁当作りは入園シーズンに誰もが接触する行事です。
3月4月にお弁当体験レッスンを行い、その後は季節の食材やモチーフの飾りのレッスン、
ハロウィンやクリスマスのパーティで使えるキャラ弁テクニックなど
キャラ弁教室で教えることは一年を通してたくさんあります。
ママが集まる場所やママ向け情報誌もありますし、
ママはネットも使える・クチコミも効くのでアプローチもしやすいです。
最近は、食育の大切さがひろまってきていますが、
単なる座学だけでなくキャラ弁レッスンと組み合わせることで、食育啓蒙の取り組みなども可能です。
また、訪日外国人向けのキャラ弁レッスンのお問い合わせも増えてきています。
お弁当は日本の文化。外国の方も興味津々です。
キャラ弁教室の可能性は無限に広がります。ぜひ一緒にキャラ弁を広める仲間になってください。
●プロフィール
沼端恵美子
一般社団法人日本キャラベニスト協会理事
お弁当学マスター認定講座企画制作者
All Aboutキャラ弁ガイド https://allabout.co.jp/gm/gp/1733/
一般社団法人日本キャラベニスト協会 https://kyarabenist.jp/
お弁当学マスター認定講座 https://kyarabenist.jp/activity.php
子どものためのお弁当教室 ラ*シード https://www.obento.biz/
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CASE3.子どもの年齢や生活スタイルにあわせて自分サイズの教室をつくろう
ビーズ教室 Maple Avenue・川船まきさん
●月に15クラスの50名の生徒さんに教えています
現在、東京・千葉・埼玉・茨城のカルチャーセンターや手芸店で、月に約15クラスを開講しています。
現在は50名ほどの生徒さんが、資格取得を目指したり、趣味を楽しむために通ってくださっています。
カルチャーセンターは9か所で講座をしていますが、新しくスタートするときは
楽習フォーラムの認定資格をもっていることがセールスポイントになっています。
全国で多くの楽習フォーラム会員がカルチャーセンターで活躍していることもあり、
常に新しい講座企画を提供する団体として広く知られています。
またキットが500種類以上も用意されているので、生徒さんにバリエーションの提案ができます。
自分でレシピを考案したり、材料を集めてキット組みしたりする時間も不要なので、
教えることに専念できます。
●幼稚園のときに資格取得の勉強、小学生のときは自宅開業、中学生になったらカルチャーセンター講師として活動
みんなでわいわいおしゃべりをすることや、人に何かを教えることが昔から好きで
講師の仕事を選びました。
子供が幼稚園の年齢になったころから資格取得の勉強を始めました。
子どもが小さいうちは一緒に過ごす時間を大切にしたいという気持ちもありましたので、
リビングのテーブルで勉強する子供たちと一緒に、資格取得の勉強をしていました。
子供が小学生のうちは自宅教室中心、中学生になったタイミングで
カルチャーセンター講師としての活動を積極的に始めました。
子育てと講師の仕事の両立で悩んだことはありません。
家族からの理解や協力があったからだと感謝しています。
子供が小さいうちは体調を崩しやすいですが、
お教室はお休みにすると楽しみにしてくださっている生徒さんたちにご迷惑をおかけするので、
「風邪はひかない、(家族にも)ひかせない」ということで、健康管理だけは気を配っています。
おかげで今まで体調不良を理由にお教室をお休みにしたことはありません。
●子どもの年齢や生活スタイルにあわせて自分サイズの講師スタイルを見つけよう
はじめのうちは「ママだから何かをはじめるのは難しい」と思い込んでいましたが、
「ママでもできる、ママだからできる」ことが多いことに気が付きました。
一生懸命なママの背中を見せることが出来たのは良かったのではないかな、と思います。
講師という仕事は、子供の年齢や生活スタイルに応じて活動場所を変えていくことが可能です。
例えば自宅教室であれば、小学生の子供が帰宅する時間には自宅で迎えることも出来ますし、
学校行事に合わせてお教室スケジュールを組むことも可能です。
また「〇〇ちゃんのママ」ではなく「先生」と呼ばれることで、
妻・母ではない世界でやりがいを見つけることが出来ました。
「子供が小さくても出来るかな・・・」「私にも出来るかな・・・」と悩んであきらめるよりも、
まずは「はじめの一歩」を踏み出してみることをお勧めします。
●プロフィール
川船 まき
ビーズ教室 Maple Avenue 主宰
東京・千葉・埼玉・茨城で、本格ジュエリーメイキング教室を開催。チェインメイル、ビーズアートステッチ、ジュエリークロッシェ、ワイヤーレース、マクラメなど様々な技法を使った作品づくりを教えています。
楽しみたい方から先生になりたい方まで幅広い方にお越しいただいています。
ブログ:https://ameblo.jp/maple-makimaki/
ジュエリーメイキング講座:http://www.gakusyu-forum.net/beads_jewelry.php
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楽習フォーラムでは、「好きを仕事に」をキャッチフレーズに教室支援事業を行っています。
ビーズ、編み物、手織り、クッキングなど50種類以上の資格講座を展開し、全国1万5000人の講師が所属しています。
教室活動に必要な教材を提供しているほか、書籍出版やハンドメイドイベントへの出展、小売店や自治体などとの提携で新たな講師活動機会の創出を行っています。
楽習フォーラム/株式会社オールアバウトライフワークス