ルバートNEWS取材!
今回は一流の音楽に触れる機会を子どもたちに提供するため、英語リトミック教室を東京・三田や横浜・元町で主宰しているMusic in English 代表 小杉紗代さんにお話を伺いました。
TVでみたスティービーワンダーが大好きで、小さいころに弾き語りを真似していた小杉さんは、その才能・意欲をみたご両親のサポートで、バレエや新体操をやめてピアノの世界へ飛び込んだそう。音大でピアノ科を卒業後、ピアニストとして英語もあまり話せないなか、27歳で渡米しニューヨークへ。
ジュリアード音楽院/作曲科を最優秀作品賞を受賞して修了後 は、バレエ、劇場、博物館などの音楽の作曲や、ディズニーやハリウッドなどの海外コンサートの制作などのお仕事をしているという多忙な1児の母である小杉さん。ママさんたちから人気なワケを探ってみました!
ルバート事務局・谷平(以下、谷平):
世界をかけまわるお仕事をされている中で、38歳の出産を機に英語リトミック教室を開催されることになったということですが、どんな思いで立ち上げられたんですか?
小杉紗代氏(以下、小杉):
そろそろ子どもが欲しいと考え始めた頃に、なかなか今までのように世界を飛び回る働き方は難しいかなとは感じていたので、作曲の仕事と並行して始めました。
海外では、小さい頃から生活の中で一流の芸術に触れる機会がたくさんあります。元々は、自分が「子供を抱っこして、一緒に最高のコンサートを聴きたい!」と思っていたのですが、そういう場が日本ではなかなかなかったのです。 色んなリトミックや音楽関連のイベントにも行ってみて楽しかったのですが、自分ならもっとこうしたいという思いも出てきました。そこで、想いを形にしてちゃんと向き合って子どもにやってあげられることはないかなと考えて、リトミックを取り入れたコンサートを始めたんです。
谷平: 一流の演奏家の音楽を目の前で聴けるなんて、子どもだけでなくママも楽しみになりますよね。
小杉:子どものため、だけではなくて、親にとっても聴き応えがある、本格的なコンサートに子どもも連れていきたい、という思いを叶えたかったんです。親が一緒に楽しめる、というのがいいんです。
谷平:コンサートを開催するなかでお教室もうまれたということですが?
小杉:コンサートは非日常ですが、お教室を月1~2回開催して、音楽を日常にしてもらいたいと思ったんです。私自身も毎週子どもを習い事に連れて行くのが負担だったので、 月2回までにしました。ネイティブ発音の英語講師による英語絵本の読み聞かせも、即興演奏のBGM付きで取り入れています。
生の演奏に合わせた絵本読み聞かせは最近「コンサートリーディング」の教室として人気が高まっているそうです。
谷平:単に英語を学ぶよりも、歌にのせる方が脳に入ってくるんでしょうか?
小杉:歌にのせるのは、正しいリズムとイントネーションで単語を覚えるのに一番良い形です。そして日常で使える歌はアウトプットもしやすい。歌で覚える良さは色んな育児書にも載っています。
英語リトミックは0歳から5歳までを中心に、東京・三田と横浜・元町で7-8組くらいで開催しています。コンサートについては2~3か月に1回開催しています。こちらは10歳くらいまでのお子さんもいますね。
谷平:一流の音楽家によるプロの生演奏が聴ける機会はなかなかないので嬉しいですね。
ホームページでぜひ講師プロフィールをご覧ください。音楽家もママばかり。自分たちが自分の子どもたちに伝えたいと色々こだわって考えているので自信をもっておすすめできます!!
コンサートは会員の方優先ですが、外部の方も空きがあれば参加いただけます。
もっとお教室はカオスになるかなと思っていたのですが(笑)、目の前の生演奏が始まるとすごく音楽や楽器にいい反応を見せてくれる。集中したり心を込めて演奏している相手にリスペクトを子どもたちなりに感じてくれてるのかなと嬉しく思っています。
谷平:英語リトミックで身につく力はどんなことですか?
小杉:やはり、まずは音感、音符やリズムなどの音楽の基礎を、楽しみながらしっかりと身につけられる点です。
一流の音色と演奏に間近で触れて、豊かな感性を育んで欲しいですね。
英語の質にも徹底してこだわり、ネイティブ発音の英語講師とのコミュニケーションを図ります。
生演奏・音楽に触れる、慣れる という貴重な機会がもてて、その中で拍手など音楽にまつわるマナーも学べますし、英語を歌で覚えて、おうちの日常生活に取り入れていただけます。日常が音楽で溢れて欲しいなって願っています。
音楽を聴いて考えて自分で表現するというリトミック全般を通して、子どもたちの表現力の成長もとても微笑ましいです。
我が家の1歳半の子も、夫や母にサポートしてもらいながら一緒に参加することがあります。
谷平:子どもだけのため、ではなくて、親子で楽しめるというのが素敵ですね。
小杉:音楽を楽しむ姿や成長を見る喜びは、お母さんの楽しみでもあり一緒にぜひ楽しんで欲しいと思っています。
いつかピアノや音楽をやらせてあげたい・・・と思っている方は、小さな年齢の時にはリトミックは無理なくできるいい手段です。お母さんが自分自身にとっても楽しそうだからとお声がけいただくことも多いですし、毎日の思い出づくりの1つにぜひ音楽のある子育てをいれていただけたら嬉しいです。一緒にそんな経験を大切に育んでいきましょう。
ご興味のある方はぜひレッスンの様子をインスタグラムでチェックしてみてください。
ホームページから体験レッスンのお申込みも随時募集しています。
今年(2021年)のクリスマスはラグジュアリーホテルでイベントも予定しているので、お楽しみに!
Music in English 代表 小杉紗代
ジュリアード音楽院 大学院修了(作曲専攻)
ベルギー王立バレエ、NYシティバレエを始め、世界各地の劇場や博物館、音楽祭で作曲を務める。バイオリニスト五嶋龍による作品演奏や演奏収録など、世界トップクラスの演奏家と共に活動を続ける。
国内では、東宝が制作する音楽朗読劇『Voicarion』の音楽監督ほか、京都二条城・宰府天満宮などで国際交流コンサートを行う。
日本こども教育センター英語リトミック認定講師。