ママハピ

0歳からの好き嫌い予防!ずり這いができるなら始めたい『おうちで食育』

▶︎3歳ぐらいから始まる好き嫌いの前に!0歳からの好き嫌い予防でできること

偏食や好き嫌いがなく、少しでも食べられるものが増えて食事の時間がより楽しめるようになれたらいいですよね。

 

子どもによって「食べられない」理由は様々です。

その一つに【その食材に慣れていない】ということもあるかもしれません。

 

 

実は、幼児の嫌いな食べ物の克服の仕方について

『新奇な野菜でも少しずつ繰り返して味わわせると嗜好が増す』1)、2)、3)(参考文献 梶尾強:「嫌いな食品の嗜好変化に関する研究」『関西国際大学研究紀要』13巻 2012 115-123頁よりP121原文ママ)

ということが分かっています。

 

何度も接して少しずつ慣れることで、

「ちょっと食べてみようかな」という気持ちになってもらえたら嬉しいですよね。

 

▶︎料理以外でもできる!五感を使って食材を身近に感じてもらおう!

何度も出すことが大事だと分かっても

食べてくれないものを出し続けるのは大変かと思います。

 

そんな時は

料理以外にも食材に触れる機会をつくることで

苦手なものでもグッと身近に感じることができます!

 

買ってきた野菜を並べるだけでも、

『五感(見る、触る、匂う、食べる、聞く)を使って触れてみる』ことで、

食材を身近に感じ、それが食育にもつながります。

 

私も現在2歳になる子どもがいますが、

離乳食を始めたころから、食育を意識して関わってきました。

 

「食べることが好きな子に成長しているな」と実感できるので、

どんな関わりをしてきたのか、実体験をベースにお話ししたいと思います。

 

【食材に触れながら興味が持てる関わり方とは?】

 

  • 見て・触って・食べて、食材への興味を促す

ワンオペで料理をすることが我が家では日常でした。

子どもが8ヶ月くらいから、

料理中もそばから離れたがらず、かといって大人しく抱かれることも好まない子であったため、キッチンの中を自由にずり這いで動き回ってもらうようにしていました。

ただし安全を守るため、手の届く位置には何も置かず、火を使う料理の時はコンロから離れたところでバウンサーに乗ってもらっていました。

10ヶ月を過ぎて伝い歩きも上手になったころには、気づけば野菜室(冷蔵庫の一番下)から何かを引っ張り出していた、ということもよくありました。

 

例えば、

潰れたトマト、皮がむかれたバナナ、食べられたイチゴなど

いつの間にか姿が変わっていた食材は数知れず・・・

しかし子どもに食べ物への興味を持って欲しかったので、止めたり、怒ったりはしませんでした。

口に入れても安全なものであれば、むしろいいタミングだと思い、「それは○○だよ」「美味しい?」「固いかな?」「今からそれを使ってご飯をつくるよ」など、食育の声かけやコミュニケーションだと思って、見守るようにしていました。

 

  • 見て・触って・匂って・食べて、声かけを聞くことで興味を促す

1歳2ヶ月の頃、自分で冷蔵庫から出した生のニンジンをくわえているところを発見。

 

「それはニンジンだよ」

「硬いね、オレンジ色をしているね」

「どんな匂いがするかな?土の匂いが残っているかもしれないね」と

子どもが見たり、触ったりして感じているであろうことを伝え、

さらに、匂いも感じてもらうような声かけをしていました。

 

実際に料理で使用した後は

「さっきのニンジン、柔らかくなったね。いい匂いがするね。甘くて美味しいね」

など、食べて、感じることを伝えるようにも意識しました。

 

まだ言葉が話せない時期だからこそ、

こうした『声かけを聞く』ことも大切な経験の一つになります。

このような関わりが子どもにとって、

【調理される前の食材に、実際に触れてみて、どんなものか聞いているうちに慣れ親しんでいく経験】になっていたと思います

2歳になり、おしゃべりができるようになってからは、料理の具材に入っているものを見て「にんじん」と話しながら、パクパクと食べています。

 

 

▶︎五感を使って食材に触れる機会をつくろう

食材と触れる機会は料理以外でもつくることができます。

 

・一緒に買い物に行って、食材を探してカゴに入れる

(見る・触る・匂う・聞く)

・ご飯を準備する時に冷蔵庫から出してもらう

(見る・触る・匂う・食べる・聞く)

 

普段の生活のなかに少しずつ取り入れていくという意識で大丈夫です。

 

その時選んだ食材は、

触るとどんな感触なのか、どんな色、匂い、味をしているのか。

調理する前の食材に触れてみて、親子で一緒に考える。

そのコミュニケーションもまた、食材が身近になる機会となります。

 

親子で『食』に関わる時間が、日常の大切なひとときとなれば幸いです。

 

参考文献:

1)Birch, L.L., McPhee, L., Shoba, B.C., Pirok, E. and Steinberg, L. “ What kind of exposure reduces children’s food neophobia? Looking vs. tasting” Appetite, 9 (1987): 171-178.

2)Wardle, J., Herrera, M.L., Cooke, L. and Gbson, E.L. “Modifying children’s food preferences: the effects of exposure and reward on acceptance of an unfamiliar vegetable” European Journal of Clinical Nutrition, 57(2003): 341-348.

3)梶尾強:「嫌いな食品の嗜好変化に関する研究」『関西国際大学研究紀要』13巻 2012 115-123頁

 

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プロフィール

◇キッズ食育トレーナー 長尾佐和

◇出産を機に「0歳から食育はできる!」と

育休中にキッズ食育トレーナーを取得

◇子どもには離乳食の時期から食育を実践中

◇子どもへのメリットだけでなく、食育が自分の子育ての

自信につながっていることに気づく

◇元看護師/企業保健師

◇2歳男の子ママ

◇静岡県在住

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