こんにちは!親業訓練協会インストラクターの式場敬子(しきばけいこ)です。
今回からインストラクターのメンバーと記事を担当いたします。自分を大切にしながら子育てをするヒントや、子どもへの効果的な声かけのコツなどをお伝えして行きます。少しでもお役に立てるものをお届けできたら本望です。どうぞよろしくお願いいたします☆
先日、インフルエンザの予防注射に行って参りました。待合室にはたくさんの人。お母さん達は子どもを膝に乗せて本を読んだりして順番を待っています。(本当に大変ですね!)
5歳くらいと2歳くらいの姉弟を連れた親子連れが、予防注射を終えて診察室から出てきました。弟君は大泣き!「イタ~イ!イタ~イ!」と叫んでいます。お姉さんも目に涙をいっぱいためて我慢しています。(なんていじらしい・・)お母さんは「もう痛くない。痛くない」「泣かないの」「はい。もう終わったんだよ」などと声をかけて一生懸命なだめています。でもなかなか泣きやみません。
私はそのお母さんに、思わず「おつかれさま」と声をかけました。(親の気持ちが痛いほどわかる・・)するとその方は「すみません」と言ったのです。そうか・・子どもが泣いていることがいたたまれなかったのかもなぁ・・
そういえば、私も息子が幼稚園の時、日本脳炎の予防接種を受けさせました。友達の手前もあり、痛さと怖さを我慢しすぎて目を白黒させている息子を見て、私は何だかあわてた気持ちになり、息子の気持ちに目を向けるゆとりもなく、そそくさと医院を出た思い出があります。
子どもが言っていること、様子、それはその子にとって事実でもあります。事実を事実としてそのまま受け取る姿勢が、いつも親には求められているのかもしれません。子どもが「イタイ」と言ってきて、子どもの気持ちが分かる時は、言ってきたことをそのまま反映する聞き方(たとえば「痛かったね」など)ができる場面でもあります。
こんな何気ない言葉かけのコツが、実は「子どもの考える力」を育むことに繋がって行きます。「親業」では、子どもが自分で考えて行動できるような親の対応法や考え方を、理論と体験学習によって学んで行きます。
次号からも引き続き「親業」で使う効果的なコミュニケーションのコツをお届けします☆
親業訓練協会インストラクター 式 場 敬 子
□心理カウンセラー
□千葉県教育委員会「みんなで取り組む千葉教育会議」委員
□看護ふれあい学ふれあいコミュニケーションリーダー1級
千葉県市川市在住。3児の母。
自分を「良い母」とは思えず、自信が持てなかった育児中に出会った「親業」が、自分の人生の指針となりました。
自らの実体験を基に、親も一人の人間として子どもとどう向き合って行くかを、たくさんの親達に講座や講演会を通してお伝えしています。
同時に、あらゆる人間関係においても活かせるコミュニケーションスキルを、様々な場でお伝えしています。
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