元ガミガミママで、今は親教育の専門家の生駒です。
熊本地震でお亡くなりになられた方々へのご冥福をお祈りし、被災された方々が一刻も早く平穏な生活が取り戻せるよう願いこの記事を書いています。
PTAは是か非か!?
さて、園や学校、学童に通うお子さんを持つ親にとって、桜の時期の後にやって来るのが恐怖の役員決め。(恐怖じゃない人もいるでしょうが)
皆さんの地域でも決まった頃でしょう。
この時期、PTAは是が非か!と話題になることがありますが、このコラムでもPTAについて少し考えてみたいと思います。
ちなみに、私が親業のインストラクターを志すきっかけになったのは、PTA本部役員在任中のある出来事からです。
(ここで書くと長くなるので、詳しく知りたい方は生駒のワークショップにお越し下さい^^)
だからと言うわけではないですが、私はPTAはあった方がいいと考える派。
PTA 役員をすることでのメリットは?
まずは、PTA役員をすることでのメリットを考えてみましょう。
役員になると学校や子どもの様子が分かり、先生とも親しくなって、子どもに何か問題が起こったときも相談しやすくなります。
特に園や小学校低学年くらいのお子さんでは、親が先生と仲良くしたり、学校に関わってくれることを喜ぶ子どもは少なくありません。
また、PTAがあるからこそ、学校は家庭や地域の声を反映した学校運営が出来るわけです。
もし、PTAがなければ学校は家庭や地域の評価を気にすることなく好き勝手にし、いじめが起こっても隠ぺいされてしまう…なんて事態も起きかねません。
PTAが存在する意義は大きいのです。
でも…役員が強制される雰囲気や組織のあり方には大いに疑問を感じます。
少子化や働き方にまで影響してくる?
特に、組織で仕事をしている人にとっては、働き方にまで影響してくる死活問題!
私の知り合いにも、PTAの三役にあたってしまって仕事を変えたという人がいます。
二人目、三人目を希望していたママが、またPTAをやるのかと思ったら子どもはもういいかな…と、多少なりとも少子化に拍車をかけているのも間近で見聞きしています。
それだけを聞くと「えー!!」という声が聞こえてきそうですが…
仕事を変えたことも、二人目三人目をあきらめたママも、PTAはひとつのきっかけ。
それぞれの家庭状況でベストだと思われる解決策を選択したわけで、仕事を変えたこと、兄弟を作って上げられないことが可哀想だと、他人が決めるものではないわけです。
とは言え…やはり、PTAのイメージはよくない…
面倒で負担が大きい。でも、やらなきゃいけないからやる
朝日新聞によるPTAに関するある調査によると
■PTAのイメージは?
面倒臭い、負担が大きい…7割
親の責務だから…3割
■改善して欲しいところ
役員、係決めの仕方…6割
続いて
平等な負担の押しつけ
どれもこれもうなずけるものばかり…
必要だけど…面倒で負担が大きい。でも、やらなきゃいけないからやる…と考えられてしまうPTAのあり方は、変える必要があるのは明らかでしょう。
なかなか変わらないのもPTA
でも…簡単に変えるといっても難しいのがPTA。
毎年メンバーが変わり、子どもが卒業してしまえばPTAも卒業…ということで、あり方やり方に疑問を抱きながらも任務終了!
元々面倒で負担が大きいと感じている訳なので、部外者になってまで身を粉にして改革しようとする人はごく稀。
もしごく稀な人物が現れたとしても、その人物が創造するPTAに誰もが賛同できるとは限らない。
例えば、IT化を進めたところで、ITの分からない人にとっては心労が増すだけだったり、連絡を簡単にしようとラインでグループを作ろうとしても、頑としてラインをやらない人がいて、別で連絡することになり手間が増えたりとか。
改革の裏に新たな不満が出てくるのは想像出来るところ。
でも…だからといってこのままでは!と、PTAに関してはいつまでも堂々巡りが続いているのが現状。
そしてそんな中、毎年、各園や学校の役員さんは出来る範囲で負担軽減に努めてくれているんですよね。
いい経験になったと思えるPTA活動にするために
さて、これまでPTAのあり方について書きましたが…
PTAって、何だかんだ言って結局最後は、「何をやるかではなく、誰とやるか」が重要だったりします。
(「結局そこ!」「だよね~」という声が聞こえてきそうですが)
面倒だったけど楽しかった、いい経験が出来た。と思えるのは、人との関わりを楽しめたかどうかに大きく影響します。
それは、ランチにいける仲良しメンバーが出来ることではありません。(まあ、それも楽しいですが^^)
何気ないあいさつや思いやりを通じて、私はここにいてもいいんだな。必要とされていると少しでも感じられること。
集まる場所が心地よいことが必要です。
「うわー、あの人と一緒だ!!」
「メンバー最悪…」
と思った正直なあなた。
きっと相手も同じように思っています(笑)
思うのはOK!
でも、同じ時間を費やすなら、自分が人を評価するのではなく、相手にとって「一緒にやってよかったと思てもらえる時間を過ごす!」と決めてみませんか?
自分の心持ちを変えるだけで、1年後は全く違ったものになっていることでしょう。
PTAって面倒で負担の多い活動ですが、どうせやるなら、いい経験になったと思えるPTA活動になりますように。
親の学校プロジェクト
親の学校プロジェクト・代表
親業訓練インストラクター 生駒章子
その昔、口うるさい不機嫌なママでした。「子どもを虐待してしまう人の気持ちが分かる…」そんな限界ギリギリだった自分のやり方を変えたのが「親業」との出会い。
あれから7年、今は「不機嫌な子育て」「我慢の子育て」を克服し、インストラクターとして、あの頃の自分と同じ思いの方々に講座やワークショップを提供している。
■ホームページ: http://www.oyagyosaitama.com/
■代表・ブログ:http://ameblo.jp/saitama338/
■メルマガ「親の学校プロジェクト通信♪」 http://mail.os7.biz/m/fQLg
【住んでいるところ】
埼玉県さいたま市
【家族構成】
建築関係で働く雑学王の夫、声の仕事もあり!と、日夜声を磨く高校生の息子、バスケが得意で野球が趣味の小学生の娘の4人家族。
【その他の資格等】
(株)ワーク・ライフバランス認定コンサルタント/埼玉県家庭教育アドバイザー/姿勢教育指導士
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